久里浜医療センター

WHO (世界保健機関) アルコール関連問題研究・研修協力センター

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アルコール依存症の治療プログラムが新しくなります

1.アルコール依存症の治療について

  病院で行われるアルコール依存症の入院治療には2つの段階があります。入院当初に行われる第T期治療はアルコールへの囚われ(とら)からの解放、禁断(離脱)症状に対する解毒治療、肝障害などの身体合併症に対する身体治療が中心です。引き続き行われる第U期治療(リハビリテーション治療)は依存症やアルコールの害について正しい知識を身につける酒害教育、抗酒剤などの薬物療法、心理社会的治療が中心です。心理社会的治療は従来の集団精神療法(ミーティング)、認知行動療法、断酒会・AAなどの自助グループ参加、作業療法、家族教育などが含まれます。


 このたび、当院では平成12年から行われていた認知行動療法を見直してよりわかりやすく、親しみやすく、より有効であること、実際の断酒生活に役立つことを目指して刷新しました。

2.当院の新しい治療プログラムについて

 新しいプログラムは認知行動療法

を基本にしていますが、ロサンゼルスのマトリックス・インスティチュートで開発され国際的にも有効性の示されている包括的な物質依存治療プログラムであるマトリックスモデルを参考として変化のステージモデルやパラダイム発展モデルといった新たな治療法を取り入れています。従って、認知行動療法をベースとした新たな治療プログラムになっています。
 新しいプログラムを作成するに当たって以下の点を心がけました。

  1. わかりやすく、親しみやすくすること
  2. 実際の断酒生活に役立つことを目的としてアルコールを避ける生活の送り方、酒の誘いの断り方、飲みたくなったときの対処法、止めていたのに飲んでしまった時の対処法など、より具体的で実践的な内容となること
  3. 断酒することで増える自由な時間の過ごし方、ストレスへの対処法、カッとした時の対処法、楽しい生活の送り方といった生き方そのものを見直していただくきっかけになること

 このような治療法を通して、断酒の決意をより強く、より真剣に、そして日常生活で起こるさまざまな問題を酒の力を借りずに上手に賢く乗り切っていただけるように、プログラムを刷新しました。

3.高齢者に対する治療プログラム

 高齢者の場合、退職や配偶者との死別などのライフイベントがきっかけとなり、アルコールに逃避する生活を続けるうちにアルコール依存症が形成され、入院に至ることが多く見られます。
 加齢に伴う脳機能低下に加えて、アルコールによる脳萎縮の進行によって、認知機能が低下します。そのため自らの力で飲酒問題を認識し、解決することもできなくなってしまいます。
 これらの高齢者に認められる心理的、機能的な問題に配慮して、高齢者用のプログラムを用意しています。入院中にプログラムを通じて、自身の問題を整理し、退院後の生活を充実したものに変えていくよう支援していきます。


新治療プログラムの内容

  • 一般用のプログラム

  • 高齢者用のプログラム











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