久里浜医療センター

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生活習慣病としての慢性便秘症

慢性便秘症の対策の第一段階は薬ではなく、適度な運動とバランスの取れた食事です。

運動と慢性便秘症の関係の報告はいくつもありますが、運動を励行している学校や、体育系学部での保健室でお話を聞くと慢性便秘症はほとんど存在しない病気とされています。

そして最近よく言われるのは、日本人の食物繊維摂取量の低下です。
食物繊維摂取量の目標は男性20g、女性18gとされていますが、1960年頃より摂取量が低下して最近では15g程度まで減少しています。
池上先生がご報告された論文からの作成した図が示すように、穀物以外の食物繊維摂取量は変化していないが穀物由来の食物繊維摂取量が減っていて、その量がすなわち日本人の食物繊維摂取量の低下につながっているようです。

穀物由来食物繊維の摂取量低下は米の精米度合いの上昇(以前は食物繊維の多い玄米寄りだった)と米の摂取量が半減したこと、豆類(特に皮がついているもの)の摂取量の低下が原因とされています。
米に玄米や雑穀を混ぜたり、皮を含む豆類を摂取することは、食物繊維補充の対策としては合理的です。
快便も大切ですが、快食もとても大切です。
食物繊維に富む食材の一つに加えて食事のバリエーションを広げましょう。

ただし、ひとつご注意いただきたいのは慢性便秘症には様々な原因があることです。
慢性便秘症診療ガイドラインはこちら
慢性便秘症のすべてに食物繊維が有効なわけではありません。
便が多くてお腹が張っている人が食物繊維を摂りすぎると逆効果になることがありますし、すでに努力していて効果がない場合は慢性便秘症の原因は他にあります。

慢性便秘症は体質です。
ご本人の慢性便秘症の原因を見つけて、まずは運動や食事の面から無理なく、長続きできる対策をして慢性便秘症体質とうまく付き合いましょう。

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