久里浜医療センター

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電話でのお問い合わせ・ご予約は13:30〜15:00にお願い致します。

第15回日本消化管学会総会学術集会 コアシンポジウム3「消化管機能性疾患の新展開」
で「食事関連IBSへのアプローチ‐FODMAPの絞り込み‐」を発表しました。
ストレスによる腸管運動異常、運動不足による腸管形態異常、食事による胆汁性下痢症に加えて
食事内容FODMAPによるIBSを問診と腹部単純写真から絞り込む方法、
治療経過を画像で評価して治療した3症例の画像経過を含めて報告しました。

Intestinal researchにIBSの「腸管運動異常」「腸管形態異常」が掲載されました。
Colonic dysmotility and morphological abnormality frequently detected in Japanese patients with irritable bowel syndrome Takeshi Mizukami, Shinya Sugimoto, Tatsuhiro Masaoka, Hidekazu Suzuki, and Takanori Kanai Intestinal Research 2017; 15(2): 236-243


診療枠を最大限に増やして鋭意診療に当たっておりますが、成人患者様で初診をお待たせする期間が長くなってしまいました。
受診までの待機期間が短縮するまで、月の第一月曜日に1ヶ月単位で成人初診予約を承り、いっぱいになった時点で一旦受付を中止して、再度翌月の第一月曜日から受付開始することといたしました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんがご理解のほどお願い申し上げます。
(次回は3月4日月曜日です 電話でのお問い合わせ・ご予約は13:30〜15:00にお願い致します)

法研より「IBSを治す本」を出版しました。
久里浜医療センターでの診療内容につき詳しく説明しております。
ご参考にしていただけますと幸いです。詳しくはこちらをご覧ください。

過敏性腸症候群で悩まれている方へ

大腸検査による明快な原因究明と適切な治療選択

  これまで過敏性腸症候群(IBS)は特に心理的緊張(試験や電車への乗車など)によって下痢・腹痛などの症状増悪を起こすことで知られる心療内科疾患の一つとされてきました。
 IBSは医学的には排便の性状変化と排便に疼痛を伴うことを特徴とする「機能性胃腸障害」の一つで国際的な診断基準RomeVでは以下のように定義されます。

 IBSの病態は脳腸相関異常・消化管運動異常・知覚過敏とされてこれまで研究が進んできましたが、上記のRomeV基準をみていただくとその病態に重要であるはずの「心理的緊張」や「ストレス」の記載が全くないのに気付かれるかと思います。
つまり現時点では症状のきっかけとなるはずの「心理的緊張」や「ストレス」のあるなしにかかわらずIBSが診断されているのです。

IBS患者に無麻酔大腸内視鏡(大腸鏡)挿入法「浸水法」で鎮痙剤のみで検査を施行すると、
@  IBS症状のきっかけとなる「心理的緊張」や「ストレス」を自覚する方に「鎮痙剤無効の腸管運動異常」
A IBS症状のきっかけとなる「心理的緊張」や「ストレス」を自覚しない方に内視鏡検査が困難な「腸管形態異常」
が高頻度に見いだされることを発見しました。

 すなわち、「大腸検査自体のストレス」がIBS症状の契機に「心理的緊張」や「ストレス」を自覚する方にIBSの腹部症状の再現である鎮痙剤無効の腸管運動異常」を引き起こして観察されると考えられます。

一方、IBS症状の契機に「心理的緊張」や「ストレス」がない方には腸管運動異常は観察されず、教科書的腸管形態と異なり内視鏡検査困難の原因となる「腸管形態異常」が高頻度で観察され、便通障害と排便時の疼痛を引き起こしていることがわかりました。 

  腸管形態異常は大腸検査直後のCT colonography(CTC)で患者様自身も非常に理解しやすい形で客観的に評価することができるようになりました。また、腸管形態異常型IBSで下痢型や混合型で下痢症状を有する方は腸の捻れの口側が拡張していることもわかりました(JDDW2011発表)。
腸管の拡張と下痢症状は「便を緩くすることで通過障害をしのぐ」大腸自体の防御反応ではないかと考えております。(これはS状結腸軸捻転症や腸閉塞の前にも観察される現象です。)

大腸内視鏡(大腸鏡)やCTCからはIBSの病態として「腸管運動異常型」と「腸管形態異常型」の2つが観察されているのです。

これまでIBSは一義的に下痢型にはイリボーRや抗不安薬や抗うつ薬、便秘型には緩下剤という治療がされていましたが、無麻酔大腸内視鏡(大腸鏡)とCTCで病態が「腸管運動異常型」なのか「腸管形態異常型」なのかは容易に判断可能で、患者様にもわかりやすく提示できます。
病態さえわかれば、
● 「腸管運動異常型」はストレスが関係するためイリボーRや抗不安薬、抗うつ薬
● 「腸管形態異常型」は“硬便の栓”を予防する少量の緩下剤と腸管の捻れを緩めるエクササイズ・マッサージ
など病態に応じた適切かつ効果的な治療を選択することが可能です。

その後の検討で、大腸検査で異常が全くないが「食事をすると下痢をして、食事をしないと下痢をしない」これまでの治療が無効である「胆汁性下痢」によるIBSがあることがわかりました。
●「胆汁性下痢」は血液中のコレステロール値をみながら胆汁酸吸着薬の投与
で速やかに改善します。

もちろん大腸内視鏡(大腸鏡)で癌や炎症がないことを確認して安心するとともに、悩んでいた排便障害の原因を患者様自身が内視鏡動画や腸管立体画像で認識・把握することをバイオフィードバックに用いると強力な治療ツールになります。

患者様から頂いた貴重な治療体験談がありますので、是非ご一読下さい。
http://www.kurihama-med.jp/endoscope/taikendan.html

 当院の大腸内視鏡(大腸鏡)は当院で開発し国内外で使用されている無麻酔大腸内視鏡(大腸鏡)挿入法「浸水法Dig Endosc 19(1), 2007」で、安全かつ苦痛のない検査を提供いたします。さらに「腸管形態異常型」など挿入困難な症例の大腸内視鏡(大腸鏡)検査を画期的に容易かつ苦痛をなくす先端柔軟大腸内視鏡(大腸鏡)PQ260を使用しているので、 これまで大腸内視鏡(大腸鏡)検査で苦痛が強かった方も楽に検査を受けることが可能です。

患者さんの検査体験談
http://www.kurihama-med.jp/endoscope/taikendan_kensa.html

 是非「ご自身の腸」を知ってご自身の腸とのよい付き合い方を見つけましょう。
 IBSの方、腹痛を伴う便秘の方、特に検査で異常がないものの症状に苦しんでいる方や薬の効果が薄かった方のご受診をお待ちしております。

            IBS・便秘外来(受付:月曜・金曜 8時30分から11時 初診の方は要予約) 
水上健 

 これまで医療機関を受診されている方は検査結果を持参して頂けると効率よく診察できます。
 これまでの多くの経験から来院時のレントゲンだけでも腸管形態の評価が可能になりました。
 (普段通りの状態でレントゲンを撮らせていただけると、現在悩んでいる症状の原因を推測できます。診察前日は下剤を飲まないでいらしてください。)
 レントゲンを診て必要があれば大腸内視鏡検査・CTコロノグラフィーを予定いたします。
 最初から大腸内視鏡検査やCTコロノグラフィーをご希望の方は「大腸内視鏡検査の予約」をお願いいたします。


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